鼻毛カッター
この記事はねとけん Advent Calendar 2016 - Adventarの9日目の記事です。
人間という生き物の生理現象というかなんというか、学がないのでなんと言えば良いのか分からないけれども、生え際が薄くなってきたり、髭が濃くなるスピードが増してきたり、脂身が食べられなくなってきたり、体臭が年を重ねるにつれ厳しくなってきたり等、身体に気を遣わなければならない事が多いという事は本当に面倒で、私もそういった事の多くを気にしていかなければならない年齢になってしまった。本当に世の中は不便である。「もし、100年後に生まれていたのなら、科学技術が進歩しそういった生理現象のようなものから開放された世界が待っていたのではないか」とか、「もしルーンフォークとして生まれていたら、どんな生を送っていたのだろうか」とか、生理現象のようなものから開放された世界を妄想せざるを得ない。そんな中でも、寿命という概念は個人的には好きなので、そのままであって欲しいと願うわけだけれども、その話はまた別の機会にする事にする。
そんな人間が常日頃向き合う事として私が特に面倒であると感じているものは、鼻毛である。鼻毛は伸びる。現代社会の人類は見た目を大変気にする傾向にある為、悪印象を与えぬよう、鼻毛は鼻から飛び出さないよう切っておいたほうが良い機会が多い。面倒である。巷には「東京に上京すると鼻毛が伸びやすくなる」という都市伝説があるらしい。私は昔から鼻毛が剛毛なので知ったことではない。鼻毛はなぜ伸びるのか、ブラジリアンワックス等を用いて鼻毛を脱毛したらどういった悪影響が出てしまうのか等、浅い頭脳を用いて調べてみたものの、現状の生活レベルを鑑みるに、どうも鼻毛とは生涯付き合っていかなければならないらしい。(健康に関する話題を「〜らしい」という口調で記述すると、なんだか配信停止された某メディアみたいだな、という時事ネタを添えておく事で、一応2016年らしい雰囲気を漂わせてみるが、危険な空気を感じたら削除しようと思う。インターネットの寛容さに期待する。)
昔から鼻毛カット用はさみを用いて鼻毛を切ってきたが、やはり面倒であった。数年前、鼻毛カッターというものをみつけた。
パナソニック エチケットカッター グレー ER-GN50-H
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- メディア: ホーム&キッチン
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これが嬉しい事に当時の同僚にプレゼントとして頂いた。大変ありがたかった。あの時の感動は今でも如実に思い出せる。皆元気にしているだろうか。
しかしながら、昨年とうとう壊れてしまった。大変悲しい出来事であった。失意からか、鼻毛のカットによるメンテナンスを数ヶ月怠り、鼻毛はみるみるうちに増量し、気が向いたら抜くといった、現代社会に生きる者としてあるまじき状態に陥る事となる。数ヶ月後、やがて悲しみから開放された私は、現代社会に生きる者として再度鼻毛と向き合うべく、新しい鼻毛カッターの購入を検討する事にした。
プレゼントとして頂いたパナソニックのエチケットカッターはなかなか強みのある性格というか、パワーを用いてカットされていく為か、もしくは私の鼻毛の毛根が強いのか、とにかく凄い引っ張られる感覚があり、毎回ファーストカット時には痛み、大量のくしゃみ、鼻水と5分程格闘し、その後、強みによる痛みと戦いながらカットするような流れを踏んでいた。もう少し鼻毛を切る頻度を短くしていればそんな事態にはなっていなかったのかもしれないと今になって思うが、この痛みが当時の私には苦痛で、次に購入する鼻毛カッターは痛みが少ないものを選択しようと考えていた。レビューを眺めて見た所、フィリップスが良いぞとの声がよくあったので、フィリップス製品を購入する事にした。
フィリップス 鼻毛/耳毛カッター 本体丸洗い可 NT1152/10
- 出版社/メーカー: Philips (フィリップス)
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実際に私が購入した商品は上記のものではなく、下記の眉毛カットやひげ剃り機能までついたスタイリングキットというお得商品である。貧乏性な私を物語っている。
フィリップス フェイススタイリングキット 本体丸洗い可 NT5172/16
- 出版社/メーカー: Philips (フィリップス)
- メディア: ホーム&キッチン
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届いた商品の箱を明けてみると、フィリップスらしいスタイリッシュなボディと、如何にも突っ込んだら切ってくれるような突起物が私を歓迎してくれた。ファーストインプレッションは良好だ。ここで本来であれば、レビューらしく色々とキットの内容を解説する等語るべき事があるのであろうが、私は鼻毛を切る事に必死であり、開封後1分でキットを接合し、電池を入れてカットを開始してしまった為覚えていないし、鼻毛カット以外の機能を使用していない為、語る事ができない。日を改めて、他の機能についても触れていく事ができればいいなと考えてはいるが、忘れっぽい性格である為、二度とその日は来ないだろう。
実際使ってみた感想だが、まず結論を述べておくと、痛くなかった。パナソニックのエチケットカッター同様、鼻の内側をなぞっていく事で、しっかりカットしてくれる。くしゃみと鼻水に塗れる事もない。快適である。ここまでは良かった。というのも、なんとなく予想はしていたのだけれども、この突起形状の問題点として、鼻の入り口の内側の窪みの部分が大変剃りにくい。今でこそ「テク」を手にいれたので、不満はないものの、「テク」もなかなかに強引であるし、鼻の形状によって手法は異なる可能性はある。もしかしたら「テク」が通用しない形状の鼻を備えた人間には使い物にならない可能性すらある。私自身、この「テク」を言葉で説明する事ができないし、こればかりは実際に使ってみて「テク」を手に入れなければならない。
なので、この商品は博打になる可能性がある。カット性能を求めるならパナソニック製品や、他の非電動な商品を求めた方が良いのかもしれない。答えは他の誰にも分からない。答えは手に入れた自分の中にある。私の答えは――――